二人目の出産物語②〜産まれる直前、旦那が走る!〜
前回のブログの続きですm(_ _)m
前回のブログ
▶【二人目の出産物語①〜陣痛時、私は悟空になった〜】
陣痛が始まって10時間以上が経ち、
余裕のあった体力と気力を失いはじめて
褒めてもらうことでなんとか気持ち繋いでいた私。
午前4時過ぎ、
寝る → 痛みで起きる
を繰り返していました。
そのときです!!!
私「うわぁ!!なんか出た!!!」
寝ぼけながら慌てる仏様と、驚く先生。
寝ていたところ、
膣かお尻の穴か、とにかくどこからか
出てはいけない大きさのものが
『ボンっっっ!!』
と出た感覚がありました。
バナナ3本分くらいの大きさのものが一気に飛び出したような感覚。
私は
「(いきんでもないのに、なんか出たけど、これは赤ちゃん・・・ではない!!もしかして、とんでもない大きさのう○ちかもしれない・・・)」と、思い
「どうしたかな?」と確認をしている先生の言葉を恐る恐る待ちました。
「あ、破水したね!」
う○ちと破水を間違えた!!!笑
一人目ときの破水と全然違うじゃない!
(一人目は陣痛の途中、破水したけど全然気付かなかった)
一人目のときはう○ちと赤ちゃん間違えたけど。
破水が4時15分。
息子が産まれたのは4時32分。
怒涛の17分が始まりました。
「これからまたお産がすすむよ〜」と板東先生。
私は一人目と同じようなこの進まないお産の状況に
「(帝王切開でもなんでもいいから出したい😭)」と考えていましたが
破水したことは、かすかな望みを与えてくれました。
「(お産がすすめばいいけど・・・・)」
と心で思っていたのも一瞬。
陣痛が一分を切るような感覚で襲ってきました。
8cmの子宮口はどうなったか疑問ではありましたが、先生の言葉に驚きます。
助産師さん「頭が見えてきたよーー!」
私「(えーーー!いつの間に!!)」
そこからもう、呼吸うんぬん言ってる場合じゃないほど、ドンドン赤ちゃんが出てきているのが分かります!
一人目のときは
「あ〜オマタに頭が挟まってる〜」と
笑顔になるほどかなり余裕があり、
少しずつ少しずつ進んでいました。
「ハッハッハッ!」のリズミカルな呼吸で
会陰切開もなく「上手だよ〜」の声と共に一人目は産まれました。
が、経産婦は違う。
とにかく早い。
噂には聞いていました。
経産婦の場合、勢いよく出てくるのでゆっくりにするのが困難だと。
「うわぁーー!!!。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ん"ん"〜〜っっ!!」
と、白目になりながら、泣き叫ぶ。
((C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション)
赤ちゃんが出てくるのを止めることも
呼吸をコントロールすることも全くできなくなりました。
その時、板東先生が言いました!!
「ご主人、すみません、池野さん起こしてきてください!2階で休んでいるから!」
「あ、はい!」と返事をして
泣き叫ぶ私の手を離して2階に走る仏様。
・・・・・・・・
私「(え、え、えぇぇ〜〜ええ!?今、いなくなる?!まじでぇぇぇーー!!?いけのせんせぇぇぇ〜(;_;)/~~~)」
仏様がいなくて不安になる。
一体、仏様の体がなくて
私は何にしがみつけばいいんだYO\(^o^)/
後日談①
板東先生「呼びに行ってる間に産まれたらどうしようかと思いました〜」
後日談②
仏様「池野さん、爆睡してて何回ゆすっても起きなかったよ(笑)」
池野先生〜😂笑
おっとりした池野先生らしい後日談で、
決してディスっているわけじゃないですっ😆
(池野先生すみません💦)
なんとか産まれる前に仏様と池野先生が部屋に戻ってきてくれました(;・∀・)
その直後、
「頭が出てきてるよ〜!!」
との板東先生の声が聞こえ、
なんとか呼吸に意識を持ってゆっくり吐こうとトライしようと思いましたが・・・・
無理!!
呼吸に意識を持っていくことは自信があっただけに、無理だと分かってショックを受け、軽いパニックになりました。
うわー!どうしよ!?
呼吸に意識を持っていけない・・・・!!
赤ちゃんが出てくるのを止められない!
この勢いで出ると会陰裂傷になる!
肛門まで裂けてしまうか?!
と考えていました。
でも、
呼吸に意識を持っていけないと分かった途端
私の心にある想いが突然現れました。
「もう、死んでもいい!」
肛門まで裂けようが
赤ちゃんのペースだろうが
関係ない!
もう自分がどうなってもいい!
死んでもいい!
私は赤ちゃんを出すのだ!!
その覚悟を決めた瞬間から
さらに叫び声は強くなり、全力でいきみました。
気分はこう↑
【理想のお産↓】
私「フーフ〜フーフ〜」
助産師さん「あと少しで産まれますよ〜」
私「(汗をかきつつ、少し微笑みながら)フーフ〜フー〜^^」
助産師さん「がんばって〜!上手ですよ〜(^^)出てきますよ〜♪」
をイメージしてたのですが。
【現実のお産↓】
私「うわぁーー!!あ"あ"ーっっっ!」
助産師さん「ゆっくり呼吸してー!」
私「あ"あ"ーっっっ!あーーーっっ!!」
助産師さん「ゆっくり呼吸してー!」
私「ん"ん"ん"〜あぁっっ!あーーーっっ!!」
『死ぬ気』を本当に出したのはこれが人生で初めてかもしれません。
仏様は私の横にじっと座り、
私は仏様の手を潰す勢いで握っています。
たぶん、それは、
相当痛いのに黙って握り返してくれた仏様。
↑そのときの様子
(この横の体勢で赤ちゃんを産むことになります)
それから3分ほどで
「頭出たよー!」
という声が聞こえました。
そのあとも
赤ちゃんの出る勢い収まらず。
↑気分はこう
(あ、これは悟飯だ)
今まで出したことのない力と声を爆発させました。
「ふぅぅゔーゔゔゔぅーーっっっぅぅ!!」
そして・・・・・・
「産まれました〜!!」
とほぼ同時に
私の胸にまだ全身ヌルヌルの赤ちゃんが置かれました。
↑実際の写真です!
(ちなみに、トップの写真も産まれたての息子です)
■テレビなどでよく見る場面■
・お母さんが赤ちゃんの顔を確認して、涙を流す
・お母さんが「カワイイ〜」と言う
・旦那さんと手を握り合って喜ぶ
■私の場合■
・赤ちゃんの顔を確認する気力なく、涙が出ない
・(胸に赤ちゃんを乗せられ)「こんなにデカくて重たい赤ちゃんが股から出てきたん?!やばー」という第一の感想
・旦那が隣で号泣しているのを確認
間もなく、私は落ち着きを取り戻し
赤ちゃんの顔をまじまじと確認。
可愛いとか可愛くないとか
そういう気持ちはそのときは無くて、
私は涙を流すわけでもなく
ゆっくり呼吸を取り戻しながら
ニヤニヤして
途切れ途切れに
「うれしい・・・・あーうれしい・・・」
と、何度も繰り返していました。
その言葉は無意識に
自然と溢れ出た言葉のようでした。
すべてがうれしい。
産まれてきてくれた嬉しさ。
ようやく赤ちゃんに会えた嬉しさ。
なんだかすべてから開放された嬉しさ。
今、この状況の嬉しさ。
自分は本当に幸せだと気付けた嬉しさ。
産んだぜ〜!やり切ったぜー!!の嬉しさ。
赤ちゃんの重みを感じながら
焦点も合わせずボーッとしていると
私の辛い時間をずーっと支え続けた仏様が
涙を流しながら私の手を取り、
「ありがとう、ありがとう・・・」
と、言ってくれました。
私はまともな言葉を発することもできない状況でしたので、心で伝えます。
「仏様が隣にいてくれたから最後までがんばれたよ、この子が産まれてくれたよ、ありがとう。ありがとう。ありがとう。」
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産んでから気付きましたが・・・・
そういえば・・・・
『教訓②寝られるときに寝ろ』は
全然守られてなかったな・・・・。
今回はここまでとさせていただきますm(_ _)m
またもしお時間ありましたら次回もお付き合いください\(^o^)/
次回は出産直後のお話です。
「二人目の出産物語③〜助産院、出産直後のリアルな現場〜」
最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(_ _)m